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合格体験記


令和4年度大学入試 合格体験記


進学校
・名古屋大学 工学部 エネルギー理工学科
合格校
・名城大学 情報工学部 情報工学科

 勉強法というより高校生活で自分の経験したものや感じたものを伝えたいと思います。少しでも参考になれば幸いです。

〇1年生
 個人的にライバルともいえる友人と出会えたことが、高校生活において大きな影響を与えてくれました。1年生の時は、数学は好きだったので数学だけは勉強をし、他の教科は課題をこなす程度でしたが、当時の担任の先生から「その友人に全教科で勝ってみたら」という言葉に乗せられて勉強してみたことが、高校生活1番の変化だったと思います。なので、ともに高めあえる友人を見つけることは大切だと思います。

〇2年生
 勉強をしてみてたまたまでも上がった成績をせっかくなら維持しようと思い、そこから日常的に勉強をするようになりました。この2年生の時に学んだことは謙虚さです。これは受験においてだけでなく人間性の成長においても大切だと思います。勉強面ではもう少し理科を重点的にやればよかったなと反省はあります。

〇3年生1学期
 僕はこの時期に名大模試を受けました。気が早いと思うかもしれませんが、この模試のおかげで自分が得意である数学でさえもどれほど狭い世界を見ていたのかを知ることができました。ここでの焦りを感じることがこの時期にこの模試を受けるメリットだと思います。
 結局、焦りを感じることが人を動かす1番の原動力と思うので、焦りを感じることは必ずしも悪いことではないと思います。なので、この時期や夏休みに目標とする大学の過去問に触れることは、自分の立ち位置を知るだけでなく焦りを感じるためにも大切だと思います。

〇夏休み
 夏休みは特にこれといったこともなくとにかく勉強しました。しかし、もっと勉強すればよかったと反省はあります。これに関しては、こう感じるくらいが正常なのかなと思います。逆に、満足できるくらい勉強したとなるとそれはどうかと思うので、とにかく勉強してください。

〇2学期
 11月頃に第2回名大オープンがあり、成績が全く上がらず、そこで焦るよりも落ちこんでしまったことが、今考えても無駄な時間だったと思います。一度落ち込むといろいろ考えてしまい、不安だけが出てきてしまいます。これに関しては、考えるだけ無駄だと思うので勉強すればいいと思います。結局、不安を解消する1番の方法は手を動かすことだと思うので、つらいとは思いますが勉強するしかないと思います。

〇共通テスト
 共通テスト直前が個人的には1番成績がのびました。共通テストが近づくと緊張するかもしれませんが、この時期誰しもが同じ状況であり、人生数少ない経験のうちの1つだと考えてせっかくなら楽しんでやろうと、楽観的に考えるくらいが丁度いいと思います。それよりも心配すべきは共通テスト後です。ここで自分は浮かれてしまい、先生にありがたくも喝を入れてもらえたことで、なんとか立ち直りました。受験において浮かれることが何よりもたちが悪いと思います。なんだかんだ少し不安と焦りを感じるくらいが丁度いいのかなと思ったりもします。ここを乗り越えると自分はこの時期の勉強が一番楽しかったです。この勉強を楽しいと思えたことも1つの成長かなと思います。

〇2次試験まで
 この時期もわりと学力は伸びました。僕は数学が得意と言っても記述式の数学が得意だったので、特にここを伸ばそうと思いました。そのために苦手な単元や目指す大学でよく出る単元などの問題を、参考書やYouTubeなどからできる限り多く解きながらノートにまとめて、本番1週間程前になるとまとめた問題を解きなおして復習するような勉強をしました。正直、数学が好きなのもあってこの勉強が1番楽しかったです。もちろん他の教科も今まで使ってきた問題集などをひたすら解きなおして勉強しました。

〇最後に
 受験において何より大切だと感じたことは人との関りです。絶対に1人では乗り越えられないです。人との関りの大切さを知ってください。そして、みなさんには受験を通して成長を感じてほしいです。せっかくの機会なので勉強だけできるようになるのはもったいないと思います。なので、勉強に加えて何か他に成長をしてください。納得のいく結果になるよう頑張ってください。






過年度入試 合格体験記


進学校
・名古屋大学 情報学部 コンピュータ科学科

1.センター試験と二次試験
 多くの国立大学の入試において重要視されているのは二次試験の得点であり、いくらセンター試験で良い点数がとれても、二次試験が奮わなければ到底合格はつかめません。これは逆に言えば、二次試験で大量得点ができればもう合格したも同然ということです。しかし、多くの人が二次試験を苦手としているのが現状です。ですから、センター試験前の時間が多くとれる時期から二次試験対策を始め、他の受験生と差をつけましょう。

2.具体的な勉強の仕方
 数学を例に書いていきます。まずは初めにやらなければならないことは、青チャート等の参考書を解き、典型的な問題の解法を習得することです。これらの知識はあらゆる発展的な問題を解くための土台となる、最低限必要なものです。特にチャートの重要例題にあるような手法は、多くの入試問題を解くために必要となります。毎日コツコツとやりましょう。
 典型的な解法をある程度理解できたら、次は実践的な問題集に取り組みましょう。実際の入試には、定石が通用しない問題や、どこから手を付ければいいかわからないような難問が出題されます。チャートだけではカバーしきれないので、できるだけ沢山問題演習を積みましょう。使用する問題集は、書店で実際に手にとって選んでください。レイアウトが気に入らないとか、文字が小さいとか、解説が偉そうとか、長く使っているとかなり気になるところです。自分の実力もあわせて考えて、使いたいと思うものを選ぶといいでしょう。
 実際に問題集を解くにあたって、いくらか注意したいことがあります。まずは、入試問題は難しいということを理解しましょう。勉強を始めたばかりでは、当然ですが手も足も出ない問題が多々あります。それらを自覚した上で、あまり自力で正解することに固執しすぎないようにしましょう。そして、解けなかった問題を大事にしましょう。何故解けなかったのかをしっかりと考え、類題が出たときに必ず解けるようにしましょう。

3.センター試験について
 ここまでは二次試験について書いてきましたが、当然センター試験も重要です。センター試験で失敗してしまえば、それがプレッシャーになり、センター試験後の勉強にも影響します。ですから、自分が目標とする大学のボーダーより少し上を目指して頑張りましょう。学校も夏休みが終わると、本格的にセンター試験にシフトしていきます。センターの勉強を自分一人でするのはかなり大変ですので、学校で行われるセンター対策を大事にしましょう。特に嫌いな科目は自分では絶対にやらないので、学校だけで済ましてしまいましょう。

4.センター試験後の勉強
 残すは二次試験のみとなりました。ここからは、志望校の過去問をひたすら解くといいでしょう。赤本や青本、科目別などいろいろな種類がありますが、これもやはり手にとって選んでください。おそらくは一番ガッツリ使う問題集になると思います。全ての問題を研究しましょう。もしも志望校の過去問の研究が終わってしまったのなら、他大学の過去問に手を付けてもいいでしょう。その際は、必ず志望より上位の学校を選びましょう。

5.名古屋大学入試
 センター試験は気合で8割くらい取りましょう。実際に合否を分けるのは二次試験であるため、あまりセンターを気にしすぎないようにしましょう。ここからは、私が一番得意であった数学について、具体的に書いていきます。

A.概要
 出題される問題の難易度についてですが、相当難しいです。計算が難しい問題から、そもそも何をすればいいのかすら分からない問題まで、幅広い能力を問われます。ただし、しっかりと過去問研究をしておけば解けない問題は少なく、8割以上の得点も狙えるでしょう。

B.出題傾向
 ここでは私の主観から、出題頻度別に対策を書きます。

出題率80%程度(ほぼ出る)の分野
 微分・積分、数Ⅱ・Ⅲの微積です。単純な積分計算などはほぼ出題されず、グラフや図形を絡めた接線についての問題、それらの回転体の求積問題など、かなりの計算力を求められる問題が多いです。最近では、2年連続で積分漸化式の問題が出題されました。具体的な分野別問題集として、「微積分/基礎の極意」(東京出版)がおすすめです。薄めですが、めちゃくちゃ色々載っているので、余裕があるのであれば取り組んでみてください。
 確率・数列、別々に習う分野ですが、融合問題が多いのでまとめて扱います。確率の問題はほぼ必ず出題されています。漸化式を用いるものの出題が多く、確率漸化式とよばれています。一般的な問題集ではけっこうさらっと流される問題ですので、特別な対策が必要です。おすすめは「ハッとめざめる確率」(東京出版)です。授業レベルの簡単な問題から、入試最難レベルまで、わかりやすく解説されています。
 整数論、数Aのヤバいやつです。この分野に関しては、最も数学的センスが問われることでしょう。これと言った定石がない問題や、ガッチガチの論証問題など、殆どの難問は整数論が絡んでいると言っても過言ではないでしょう。定石がないぶん、他分野より多くの演習が効果的です。書籍としては、「マスター・オブ・整数」(東京出版)がおすすめです。第3・4部にはおそらく手が付かないと思いますが、せめて第1部はやっておきましょう。暇な時間に第2部を読むといいでしょう。面白いことがたくさん載ってます。

出題率20%(あまり出ない)の分野
 複素平面、数Ⅲで習うものです。複素平面は新課程で復活した分野で、名大では最近の複素数絡みの出題は2017年のみであり、しかも複素数の知識はほぼいらない問題でした。この点から、対策するのなら他の全ての分野を仕上げてからでいいでしょう。実際に複素平面が出題されていたころも、難問と言える問題はほぼ出題されていませんでした。ただし、これから確率漸化式との融合問題などとして復活するかもしれません。
 空間図形、回転体の求積を除いた空間での問題です。殆どがベクトルを用いる問題です。これにつきましても、他の旧帝大では以前は多く出題されていたようなので、これから出題が増えていく可能性は十分にあるでしょう。空間図形の問題は、思考力を問われるものが多く、本来の難易度以上に難しく感じると思います。ただし解けない人が多いため、数学が得意な人の得点源にもなりうるでしょう。複素平面よりは出題されるので、余裕があればこの分野の対策からするべきでしょう。

C.まとめ
 数学が得意な人ならまずは整数以外での確実な得点を目標にしましょう。具体的には確率、微積を確実に落とさないようにしましょう。それでいて余裕があれば、他教科の勉強をするか、整数の対策をするといいでしょう。数学が苦手であれば、広く浅く勉強するよりも、比較的得点しやすいであろう確率、微積だけでも取れるようにしておくといいです。

D.おまけ
 過去問の使用時期・使用方法についてです。多くの人は過去問は試験のちょっと前くらいから、テスト形式で行うものだと思っているようですが、私からは他の使い方を推奨します。具体的に始める時期は遅くとも3年の夏、できれば2年のうちからが望ましいです。これについての最も大きな理由は名大オープン模試の存在です。多くの受験生は、オープンで初めて名大風の問題を解いているようで、これでは良い演習にはならず、非常にもったいなく感じます。さらにテスト形式で行う意味ですが、これは殆どありません。何故かといえば、初めて赤本解く受験生が、テスト形式をしたとしても、せいぜい3割とれるかくらいであるからです。せっかくの名大本番模試であるので、本番のときと同じように、万全とまでは行かなくとも、ある程度は過去問を研究してから模試に臨むべきでしょう。ですので、なるべく早いうちから、1問ずつしっかりと取り組みましょう。

6.最後に
 長々と色々書きましたが、この文章は試験に対しての具体的な対策をテーマに書いたものです。もしかすると、志望が全く決まっていない人からすれば、心構えや勉強の取っ掛かりを教えてほしいのかもしれません。確かに受験に臨むにあたって、心構えなども大事な要素の一つですが、私としては、この文章を通して、実際の受験というものを少しでも実感してほしいと思います。自分の力を信じ、ときには先生や友人を頼り、合格を勝ち取ってください。



進学校
・大阪大学 外国語学部 フランス語専攻
合格校
・同志社大学 文学部,グローバル地域文化学部 ヨーロッパ学科
・南山大学 外国語学部 英米学科・フランス語学科 フランス文化専攻
・愛知大学 国際コミュニケーション学部 英語学科

 大学進学が決まり、高校生活を振り返ると受験に際し、感じたことがあります。これは私のそういった思いや経験を記したものです。みなさんの受験時の参考になれば幸いです。

I. 生活習慣について 
 まず言いたいのは「睡眠は十分に!」ということです。当たり前のことですがすごく重要です。眠いまま授業を受け、予習・復習・自習をしても集中出来ません。正直、やっても意味あるのでしょうか?「いや、ない。」と思う私は必ず7~8時間寝るようにし、頭をスッキリさせた状態でこれらに取り組みました。また、ストレスを溜めすぎないようにすることも大切です。私の場合、少しでも不安やストレスがあるとすぐに頭痛や腹痛となって現れ、勉強に支障が出ました。ですからなるべくストレスなどを軽減するため、受験期でも自分の趣味(といっても読書や映画鑑賞ですが…)を続け、模試の結果が悪くてもあまり”pessimistic”な考えを持たないようにしました。

Ⅱ. 受験勉強について
 私は元より数学アレルギーでどうしても好きになれません。そこで考えました。「いっそ、数学を上げるのではなく、得意教科を最大限伸ばせば良いのでは?」と。だから、二次まで使う英・国・世史を全力で勉強しました。ここではこれら3教科の勉強法を紹介します。

1. 英語 
 英語において重要なのはボキャブラリーを増やすことです。これは長文を読む際にすごく効果を発揮します。私は『target1900』、『鉄壁』、『Vintage』をすき間時間などに読むと同時に、友人と英語しりとり(意味が言えなければOUT)をする、自分で単語や文法を用いた文を書くといった方法で理解を深めました。しかし、理解しても忘れてしまうことはあります。だからこそ「推測力」が必要なのです。例えば接頭語(“re”や”un”や”dis”)の意味が少しでも分かると単語の推測が楽になります。さらに、読解力や読む速さを鍛えるために寝る前や暇な時に『20章』や『現代を見る(読む)』、赤本に載っている長文を2日に一回は読みました。この時、大切なのはあらゆる分野の内容に目を通すことです。カバー範囲が広いほど本番で焦りにくいですからね。英作文や和訳問題は先生に添削をお願いしつつ、家でも繰り返し、演習を行いました。

2. 国語
 正直、国語についてはどうすれば成績が上がるかははっきりと分かりません。しかし、これだけは言えます。「大切なのは基本を落とさないこと!」と。基本とは古文においては古文法・単語・修辞技法であり、現代文では漢字といったところでしょう。私は夏休みや家でのちょっとした時間にこういった基本を繰り返し復習しました。センターや私大対策の際は読み取ったことのみから答えを探しだすことが必要で、憶測は避けるべきです。自分の考えを持ち込むと模試の時の私のように痛い目にあいますよ。

3. 世界史
 第一に言えるのは「資料集と友達になれ!」でしょうか。私は文で覚えるのが得意でないので、地図・写真・図・年表が同時に見られる資料集を活用していました。見たものが模試やセンターで出題されることも多いので損はありません。論述問題については指導を受けながら、「用語集」、「世界史研究」、「みるみる論述力がつく世界史」を家や空き時間に取り組みました。私大対策としては通史に加え、文化史を詳しく勉強しました。資料集を見ると同時に「世界史暗記ソング」なるものを聴いていました。分かりやすいので世界史が苦手な人にもお勧めできます。最後に現代史は早いうちに着手してください。ここは他の受験生とも差がつきやすく、失点も抑えられます。

Ⅲ. 最後に
 私が阪大を第一志望としたのは3年1学期後半位でした。当初は英語専攻でレベルが高く、模試の結果も一度だけB判定をとり、後はC~E判定をとってばかり、阪大模試もD判定でした。それでも補習や土学などを受け、必死に勉強しましたがセンターは後数点のところでボーダーに届かず、志望校を変えた方がいいと思いもしました。しかし、先生との面談で背中を押してもらい、専攻をフランス語(興味はすごくあったので結果オーライですが…)に変えるにしても、阪大を受けました。結果はご存じの通りですが、受験は何が起こるか全く分からないです。ただ、あきらめなければ努力は報われるし、挑戦はやはり大事だと思います。そして、「受験は個人戦」という考えは違います。ライバルと思える友人や親・先生のサポートがあってこその「団体戦」であり、私も合格できたのだと思います。厳しい冬が過ぎれば必ず春はやってきます。桜が咲くころにみなさんの努力が報われ、笑顔で過ごされていることを願っています。